源氏物語のあらすじ

源氏物語の巻名ごとのあらすじです

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1.桐壺

桐壺帝の時代に、父・大納言の遺言で入内した通常であれば身分の低さのため相手にされない更衣がいた。
   ※更衣 もとは天皇の着物の着替えを奉仕する女官。次第に妃的な存在になる
その名は桐壺の更衣といいます。
桐壺の更衣には後見人はいなかったが、母親の教育によって間違った行動をすることはなかった。 桐壺の更衣は玉のような皇子(光源氏)を産みました。
その皇子を桐壺帝がかわいがったので、右大臣を後見とする第一皇子(後の朱雀帝)の母・弘徽殿の女御らに桐壺は迫害を受け、
桐壺は皇子(光源氏)三歳の年に心労で病死してしまいました。

桐壺帝は嘆き悲しみ、更衣の里に使者を遣わし形見の品を持ち帰らせ、その品を見ても心安らぐことはなく
心が痛み続けるばかりであった。

皇子(光源氏)は美貌だけでなく学問詩文などにも才能を発揮し桐壺帝には皇太子にする意向もあったが、
後見人がいないため高麗の占い師の観相にしたがって、源氏の姓を与え臣籍に下した。

そのころ、亡き更衣とそっくりの先帝の四の宮(藤壺)が入内した。
光源氏も義母に母の面影を感じ、義母としてではなく女性として思いを寄せるようになった。

十二歳で光源氏は元服し、左大臣の娘(葵の上)と結婚する。
光源氏はそれでも藤壺に対する思いを忘れることができなかった。
実の母の住んだ更衣邸(二条院)を私邸とし生活する光源氏は妻がいながらにして、藤壺のような女性との生活を願っていた。

2.帚木

光源氏が17歳頃のこと、五月雨がしとしと降っている夜に、親友の頭中将が訪れた。
女性から光源氏に寄せられた手紙を見てはなしていると、いつの間にか二人で女性の品定めを始めました。
そこに左馬の頭や藤式部丞も加わり理想の女性論を自身の体験談を踏まえ論じ語り合いました。
この話で光源氏は未知の階級の女性に興味を持ち、また、理想的な女性はめったにいないという話に、藤壺のことを思い浮かべていた。

翌日、光源氏は、左大臣邸を訪れますが葵の上のつれない態度に腹を立てて、方違えを利用して中川の紀伊の守の家へ遊びに行くことにしました。
そこで、紀伊の守の父・伊予の介の後妻ながら心惹かれる空蝉という女性がいるのを光源氏は知った。
光源氏はその夜寝所に忍び、契りを結んだ。

その後、光源氏は逢瀬を願うものの空蝉は身の程を考え逢おうとしなかった

3.空蝉

空蝉をあきらめきれない光源氏は空蝉の弟の小君の手引きで軒端の荻と碁を打つ空蝉を垣間見た。
侍女たちが寝静まるまで待ってから、光源氏は空蝉の寝所に入ると、空蝉は気配を察知して小袿(こうちぎ)を脱ぎ捨て、軒端の荻を残して部屋を出て行ってしまった。
光源氏は、たまたまそこにいた軒端の荻と契りながらも、空蝉に逃げられたことを悔しく思っていた。

二条院に戻った光源氏は、空蝉に歌を送る。

空蝉はその歌を見て、これがまだ結婚する前の話だったらと残念に思うのであった。

4.夕顔

光源氏は六条の高貴な女性(六条御息所)のもとに通っていた。
乳母子の惟光の母親が病気ということで五条にある家へお見舞いにいくことになった。
その家の隣に白い夕顔の花が咲く家がありそこの女性から歌を贈られた。

女性に興味を持った光源氏は乳母子の惟光にその素性を探らせた。
その調査結果を聞くと、女性の品定めで話題になった、頭の中将が愛した「常夏の女」であるらしいと光源氏は感じた。

光源氏は素性を隠し通うようになり、夕顔と契りを結んだ

8月15日の夜夕顔の宿にて一夜を過ごした後、光源氏は廃院に連れ出した。
夕顔はおびえて、光源氏に寄り添い、その様子はとてもいとおしく感じるものであった

そして、その夜光源氏の夢に美しい女性があらわれた。その女性は夕顔を襲い、夕顔を殺してしまった。

後日に夕顔の素性が判明する。
やはり、「常夏の女」であった。頭の中将の間に三歳になる女の子(玉鬘(たまかずら))もいた。
この女の子を光源氏は引き取ろうとしたが、行方はわからずじまいだった。

5.若紫

18歳になった光源氏は、瘧病(わらわやみ)にかかってしまう。
そこで、加持祈祷を受けに北山を訪れた。

そこで、10歳ほどではあるが藤壺に生き写し少女(柴の上)を垣間見る。
その少女の素性を光源氏が尋ねると、藤壺の姪にあたるひとだということがわかり、驚き、結婚を申し込んだが断られてしまう。

それからしばらくして、藤壺が病気で三条の宮に退出した。
その情報を手に入れた光源氏は、側近を取り込み藤壺と逢瀬をしてしまう。
やがてその逢瀬によって藤壺は懐妊してしまい、藤壺はその罪を恐れおののくこととなる

一方、北山の尼君が光源氏の帰郷後まもなく亡くなってしまった。
残された柴の上は、父に引き取られることになったいたが、光源氏は、紫の上を強引に引き取り迎え入れてしまった

6.末摘花

夕顔の死後も光源氏は夕顔のような女性にめぐり合いたいと考え続けていた。
そのような折、故常陸の宮が晩年にもうけた姫君(末摘花)の話を聞く。

光源氏は興味を持ち常陸の宮邸を訪れ、末摘花の琴の音を聞く。
その光源氏の動きの後をつけていた人物がいた。頭の中将である。
光源氏の動きは頭の中将にみつけられてしまった。

その後、光源氏と頭の中将は末摘花に恋文を送り争うが返事はなかった。

春・夏と季節が過ぎ八月二十日すぎに光源氏は末摘花と契りを結ぶ。
末摘花は引っ込み思案でまともな受け答えができないほどであることがわかり、光源氏は通うことはなくなっていった。

また季節が過ぎ、冬のこと。末摘花を訪れた光源氏は、その容姿を雪明りで確認して驚く。
末摘花は座高が高く、鼻も長く伸びていて先のほうは垂れ下がり赤みがかっていた。

年明けには光源氏は、鼻の赤い女の絵をかいたり、自分の鼻を赤く塗ったりして、末摘花を嘲笑していた。

7.紅葉賀

桐壺帝の朱雀院の行幸が十月十日に予定されていた。
その試薬(リハーサル)が行われ光源氏と頭の中将が青海波(舞踊曲)を舞った。それはすばらしいものであった。
朱雀院行幸当日の舞もまたすばらしく、正三位となった。

話は変わって、藤壺は2月に無事皇子(冷泉帝)を出産した。
自分の子どもと思っている桐壺帝は喜んだが、
その皇子が、源氏に似ていたので藤壺も光源氏も重い気持ちとなった。

七月に藤壺は中宮となった。皇子を東宮にしたいという気持ちからであったが、
皇子が成長にするにつれてより光源氏に似てきた。

8.花宴

二月二十日過ぎ宮中の紫宸殿で桜花の宴が催された。

宴が果てた夜更け、藤壺のあたりをさまようが、戸口は閉められていて会うことはできなかった。
しかたなく弘徽殿の細殿に近寄ると「朧月夜に似るものぞなき」と口ずさむ女君(朧月夜(おぼろづきよ))と出会う。
光源氏は契りを結ぶが、名前も聞かず立ち去った。

光源氏はその女君の正体は右大臣の六の君(朧月夜)ではなかったかと考える。
政治の世界での右大臣家との関係を考えると、いささか不用意な行動だったかもしれないと光源氏は思う。

三月二十日過ぎ、右大臣邸に参上した光源氏は、朧月夜を探して再開、一夜を共にする。

9.葵

桐壺帝が譲位し、朱雀帝の時代になった。
東宮には、実際にはは源氏の息子である、冷泉帝が決定していた。

六条御息所は、娘が斎宮に選ばれた機に自分も下向しようかと悩んでいた。

この頃、慰められるかと思い、賀茂の祭の御禊の日に見物に出かけた。
光源氏を一目見られたらと、六条御息所は考えていたが、
遅れてついた光源氏の妻・葵の上一行と、物見の場所争いがあり六条御息所の車を押しのけた。
六条御息所の車は壊されてしまった。

その後、葵の上が懐妊したが、物の怪に苦しむこととなる。
加持祈祷によって正体を現した物の怪の正体は六条御息所の生霊だった。

葵の上は男の子(夕霧)を出産したが、まもなく物の怪に襲われ急死する。

四十九日の後、光源氏は藤壺そっくりに成長した柴の上と新枕を交わしてしまう。

10.賢木

六条御息所は娘と一緒に伊勢に行くことを決心する。
九月七日ごろ光源氏は六条御息所をたずね、別れを惜しんだ。

十月、桐壺帝は光源氏は朝廷の後見人とするよう遺言し十一月に亡くなった。

年が明けると、朧月夜は朱雀院の内侍司に、朝顔の姫君は斎院となり、
光源氏の権力は桐壺帝の思惑と異なり低下し、右大臣・弘徽殿の大后が政治の実権を握るようになる。
それにもかかわらず、光源氏は右大臣の六の君である朧月夜と密会を繰り返すのであった。

藤壺は、光源氏に迫られたのを機会に出家することにした。
光源氏への思いを断ち切るためであった

そして、その夏、光源氏は朧月夜との密会を父の右大臣に発見されてしまう。
そのことは右大臣から弘徽殿の大后に伝えられ、弘徽殿の大后は光源氏を失脚させようとしはじめることになる

11.花散里

政治上立場が悪くなるなかで、光源氏は出家について多少頭をよぎるが、女のことが忘れられず出家することはできなかった

五月雨の晴れ間、光源氏は故桐壺院の女御の麗景殿の元を訪ねる
麗景殿の家は橘が香り心惹かれるものだった。
麗景殿と歌を読み交わした後、邸の西面にすむ花散里に光源氏は会いに行った。
花散里とはひそかに愛し合う仲であった。

12.須磨


光源氏の立場はますます悪くなっていて、官位剥奪流罪の決定がされそうになっていた。

そのため光源氏は須磨への退去を決意し、三月二十日過ぎ旅立った。

須磨では藤壺、柴の上、六条御息所、花散里、朧月夜と手紙のやり取りをする。

光源氏の処遇を聞いた明石の入道は、神のお導きと、娘の明石の君を光源氏の妻にしたいと告げた

翌年の三月頃光源氏が禊ぎをしている、嵐がたちまちに起こった。
直前に犯した罪はないという内容の歌を詠んだからであろうか。

13.明石

数日経過しても嵐は収まらず、都でも天変地異が続いてた。

光源氏は住吉明神に願を立てたが天変地異が収まることはなかった。
その夜、光源氏の夢に桐壺院が現れた。
光源氏はそのお告げに従い、須磨を去ることにする。
明け方には、明石の入道が光源氏を迎えに来た。
明石の入道にもお告げがあったという。

須磨をさった光源氏は、明石の入道の話で、その娘、明石の君に興味を持つようになり
八月中旬に結婚することとなる。

明石の君は結婚したものの身分の違いを意識して後悔することになる

一方、朱雀帝は、夢の中で桐壺帝に叱責され譲位を決断。
桐壺帝の遺言どおり光源氏を後見役として召還することにした。

光源氏は懐妊した明石の君を残したまま帰京した

14.澪標

朱雀帝が譲位し、光源氏と藤壺の息子・冷泉帝が即位した。
事実上、光源氏は政権を握ったことになった

三月、明石の君に娘(後の明石中宮)がうまれた。
光源氏は予言でその娘が后になると言われて、早速素性の良い乳母を派遣した。
紫の上のそのことを伝えると、柴の上は嫉妬した。

再び栄華を手にした光源氏は、住吉明神に参拝する。
たまたまその場に居合わせた明石の君は、身分の違いを実感したのであった。

このころ六条御息所も京に戻っていたが、重病に倒れた。
娘・前斎宮を光源氏に託し、亡くなった。
光源氏は前斎宮を養女とし冷泉帝の後宮に入内させようとする。

15.蓬生

光源氏が須磨に退去している間、末摘花の家は光源氏からの援助がなくなったので
邸は荒れ果てて、召使たちも去っていった。

末摘花の母親の叔母は、昔末摘花の一族から馬鹿にさえたのをうらみに思い
自分の娘の侍従にしようと画策するが、末摘花はかたくなに聞き入れなかった。

光源氏が京に戻ってきても、なんの音沙汰も無かったが、
たまたま末摘花邸の前をとおりかかり、末摘花のことを思い出した。

ひたすら自分を待っていた末摘花の事をしった光源氏は、手厚く庇護することにする。

後に末摘花は二条東院に迎え入れられたという。

16.関屋

明石に光源氏が下向していた頃、空蝉は常陸の国に下向していた。
光源氏が帰京した翌年、空蝉たちも帰京することになった。

逢坂の関を越えようとするとき、たまたま光源氏の一行もそのあたりを通りかかった。

後日、光源氏は家臣の小君を介して、空蝉と消息を交わし恋文を送ったりもした。

やがて空蝉の夫・常陸の介が亡くなる。
息子たちは継母である空蝉につらく当たり、また、継子のなかの一人は恋心を打ち明けられた。
それを苦にして、空蝉は出家した。

17.絵合

頭中将の娘、弘徽殿の女御を気に入っていた冷泉帝だったが、
六条の娘、斎宮が絵に巧みであったので次第にひきつけられていった。

権中納言(昔の頭の中将)はそれを見て、優れた絵師にいろいろと絵を作成させ弘徽殿の女御に集めた。
光源氏も対抗し、秘蔵絵画を斎宮に与えた

絵合わせの対決が行われるが、光源氏の須磨の絵巻が決めてとなり斎宮方が勝ちとなった。

18.松風

二条東院が完成した。
西の対には、花散里を迎え、東の対に予定していた明石の君は
身の程を考えて上京するのをためらう。

明石の入道は京都の大堰川に明石の君を住まわすことにする。
明石の君は上京することとなった。

光源氏は、柴の上にはいろいろと理由をつけて、大堰の明石の君に会いに行く
そこで始めて対面した姫は愛らしく、引き取ることを考えた。

その後、予定を過ぎて帰京した光源氏は紫の上に、
明石の姫君を養女にしたいと切り出すと、子ども好きの葵の上は機嫌をなおした。

その後なかなか明石の君を訪問できない光源氏であったが、月二回ほどは通うことができた。

19.薄雲

冬になり、光源氏は明石の君に二条東院にくるよう説得する。
しかし、拒否されてしまうのであった。

明石の姫君を将来のため、紫の上の養女としたいと切り出す。
明石の上は、悲しみながらも了承することにした。

明石の姫君は二条院に引き取られた。
明石の姫君は紫の上に次第になついていった。

その翌年、天変地異が起こり、左大臣と藤壺が亡くなり、その後も天変地異が続く。
四十九日の法要が過ぎた頃、冷泉帝の側近が、実はあなたは光源氏の息子だと冷泉帝にあかす。
冷泉帝は驚愕し、光源氏に譲位することも考えるが、光源氏は固辞し、昇格の提案も断った。

秋ごろ、斎宮の女御が二条院に来たときに、恋情をほのめかすが女御は困惑する。

20.朝顔

父の式部卿が亡くなった朝顔の姫君は、桃園に宮に移り住んだ。
光源氏は長年の思いを訴えるが朝顔の君は取り合おうとしなかった。

光源氏は何度も恋文を贈るがつれない反応が返ってくるばかりであった。

冬になっても光源氏は、熱心に求愛するが拒絶される。

雪の庭に月光がさす夜、光源氏は紫の上に対し藤壺との思い出をもらす。

その夜、光源氏の夢に藤壺がでてきてそのことを恨む。
目覚めた光源氏は往生できるように手配するのであった。

21.少女

光源氏は、朝顔に対しまだあきらめきれず
叔母の女五の宮は結婚を望んでいたが
朝顔の君の拒絶に変化は見えなかった。

十二歳で元服した息子夕霧は、父の光源氏の方針により、
六位という低い地位の学生として大学に入学する。

秋になり、光源氏は太政大臣に頭の中将は右大臣にそれぞれ官位があがる。
また、斎宮の女御が立后した。
内大臣になった、頭の中将は弘徽殿女御が后になれなかったことを悔しがった。

内大臣は次女雲居の雁を東宮入内させようと考えていた
しかし、夕霧と雲居の雁は、相愛の関係になっていた。
それを知った内大臣は、自分の邸に引き取るのであった。

夕霧が進士となった頃、旧六条御息所の旧邸を修理した六条院が完成する。

22.玉鬘

夕顔の娘・玉鬘の乳母は、筑紫へ玉鬘をつれていった。
その後、十七年たった現在玉鬘は二十歳なった。
美しく成長した彼女の噂を聞いて、求婚をするものは多く
彼女の身を案じた乳母は、乳母は上京することにした。

京についたものの頼る当てのなかった玉鬘一行だったが、
幸運を祈るため大和の国の長谷寺に参拝すると、夕顔の侍女・右近再開した。

玉鬘を発見したことを聞いた光源氏は、玉鬘の世話を花散里にたのむのだった。

23.初音

年が明けた元日、明石の姫君のところにいくと、
母親からの歌が贈られてきたところであった。
それをみると、娘と生き別れしなければならない母の悲しみが詠まれていた。
心を動かされ光源氏は娘に返事を書かせることにした

花散里を訪ねると、上品さを感じ、
玉鬘は、美しさにあふれていた。

24.胡蝶

三月下旬、六条院の春の御殿はにぎやかに船楽が催された。
その参加者には玉鬘に思いを寄せる人もすくなくなかった

初夏の頃には玉鬘のもとに恋文が多数寄せられ、光源氏はそれについていろいろと指示を出した

その過程で、光源氏も玉鬘に恋情を持ちようになる

ある宵に、光源氏は思いを告げて玉鬘に沿いふしてしまいます。
玉鬘はどうしたらよいかわからず困惑してしまうのでした

25.蛍

光源氏の恋心に驚愕した、玉鬘は蛍の宮が助けてくれるのではないかと気持ちをもつ。

夕霧は明石の姫君と親しくしていながらも
雲居の雁を忘れることはできなかった。
もう一方の、内大臣も、もう一人の娘の玉鬘について気にかけていた。

26.常夏

光源氏と夕霧が涼んでいると、内大臣家の息子が遊びにきた。
光源氏は内大臣が最近引き取った近江の君について話題にし皮肉をぶつけた。

玉鬘は、自分の父親との対面が遠いと感じ取り嘆いた。

内大臣は、光源氏の様子を聞き夕霧と雲居の雁の結婚は面白くないものと考える。
近江の君は、弘徽殿の女御の女房にすることにした。
しかし、近江の君は和歌のたしなみがなく物笑いの種になってしまった。

27.篝火

近江の君が物笑いになっていることを聞き、
光源氏はない大臣のやり方を批判する
玉鬘はそういった言動に少し心がうごかされる

光源氏は、内大臣の息子・柏木と弁の少将、息子の夕霧に出会う。
合奏をするのであるが、内大臣の息子・柏木は姉弟であることを知らない玉鬘に緊張するのであった。

28.野分

中秋八月、大風の見舞いにやってきた夕霧は、
紫の上を、垣間見てしまう。
夕霧はその美しさに心乱されてしまう。

その後、夕霧は花散里を見舞い、光源氏と紫の上のところに赴く。
光源氏は夕霧の態度から、柴の上が見られたのかと思う

光源氏も見舞いをしそのお供に夕霧がついていくのであるが、
玉鬘を見舞った歳の光源氏と玉鬘の親しくしている様子を夕霧はいぶかしく思った

29.行幸

十二月になると冷泉帝の大野原での行幸があった。

そこで、冷泉帝を見た玉鬘は、うつくしさの感激し、
宮仕えをすることとした。

そこで光源氏は内大臣に玉鬘の生まれについて伝え、
それを聞いた内大臣は入内に協力した。

30.藤袴

玉鬘の宮仕えが十月からと決まった
それまでに、なんとか結婚しようと求婚者たちの争いがおこった

姉弟であることが判明した柏木を使って髭黒の大将は必死に求婚した。
それには父のない大臣もまんざらでもないようだった。
九月、玉鬘は求婚者の一人、蛍の宮(光源氏の兄弟)にのみ返事をするのであった。

31.真木柱

なんと、玉鬘と結婚しりのは髭黒の大将ということになった。
そして、そのこともあったのか髭黒の北の方(式部卿の宮の娘)が物の怪のために乱心することとなる。
髭黒の北の方は実家に帰ってしまうことになる。

玉鬘は翌年春、尚侍として出仕した。
それを心配した髭黒の大将は強引に邸に連れ帰した。
十一月、玉鬘は男の子を出産した

32.梅枝

明石の姫君の入内の準備をする光源氏。
入内するのは四月に決まった。

内大臣は夕霧と雲居の雁の結婚も許す気持ちも持ち始めたが、
夕霧は結婚についてはっきりとした態度を示さなかった。

33.藤裏葉

4月になり内大臣は夕霧と雲居の雁との結婚を許した。

明石の姫君の入内が決定。
その後見役を柴の上は明石の君に譲り、二人はお互いを認め合った

光源氏はいよいよ出家を考えるようになる

34.若菜上

朱雀院は出家を決意した。
それに伴い、女三の宮の今後を、光源氏に託することにした。

紫の上と女三の宮との不仲がうわさされたが、次第に打ち解けていった

翌年三月、明石の女御は東宮の男の子を出産する

また、そのころ、柏木が女三の宮の姿を見てしまう。

35.若菜下

女三の宮を忘れられない柏木。

冷泉帝は、東宮に譲位する。

紫の上が発病し、二条院に移ることにする。

柏木は中納言になり朱雀院の女二の宮と結婚するが、女三の宮が忘れられず、
柏木は女三の宮を犯してしまう

光源氏は女三の宮の病気を聞きお見舞いに向かうが
そこで、柏木の手紙を発見してなにがあったのか知ってしまう

光源氏は柏木に皮肉をぶつけその言葉によって、柏木は病になる

36.柏木

年をあけても柏木の病状は回復しなかった。
柏木は女三の宮への思いを忘れられないでいた。

女三の宮は、子供(薫君)を出産した。
その後女三の宮は出家し、柏木は夕霧に薫君の後見役を頼み、その後病に倒れ死去することになる

光源氏は薫君が柏木の子であることを確信していた。

37.横笛

柏木の一周忌を迎えたころの秋、夕霧は一条宮を訪れる

そこで、一条の御息所から柏木の遺品である横笛を受け取る
夕霧は、その夜夢を見る
夢の中で柏木は、自分の子孫に伝えたいと告げる

その話を聞いて、光源氏はその笛を預かることになった。

38.鈴虫

翌年の夏、女三の宮の持仏開眼供養が行われた。
十五夜の晩、女三の宮の御殿で鈴虫の宴会が行われた。

39.夕霧

一条御息所が病気ということで、夕霧はお見舞いに出かけた
そこで、夕霧は落葉の宮に思いを告げ部屋に忍んで一晩過ごすが断られる

落葉の宮からの手紙や死によって、夕霧は落葉の宮と結婚することを決意する。
しかし、説得するのは難しく、強引につれ戻すことにした。
落葉の宮は閉じこもるが、表向きは結婚が成立したように見せかけた。

夕霧と雲居の雁の仲は悪化し雲居の雁は実家に帰ってしまう。

40.御法

病気がちの紫の上は、出家を光源氏に願い出るが許されなかった。

紫の上はそのまま生涯を閉じることになる

41.幻

年があけても、光源氏は紫の上を忘れることができなかった。
年中追憶にふけるようになってしまう。
その年末、年を越したら出家するつもりで光源氏は身辺整理を行う。

42.雲隠




43.匂宮

光源氏の死後,九年たった。
今上帝の三の宮(匂の宮)と女三の宮の息子薫君は美しく成長した。

夕霧は自分の娘六の君をどちらかの婿にしたいと思っていた

44.紅梅

按察大納言は柏木の弟で、亡き北の方との間に、大君・中の君の姉妹があった。
現在は真木柱を北の方として男の子一人をもうけていた。
真木柱には遺児がおり連れ子として連れていた

按察大納言は、大君を東宮に入内させ、中君を匂の宮へ嫁がせたいと思っていた。

45.竹河

故髭黒の妻、玉鬘は二人の娘について頭を悩ませていた

娘の大君と中君をそれぞれ、冷泉院と今上帝に入内させる。
玉鬘は薫君を婿として迎えなかったのを悔やむこととなる

46.橋姫

光源氏の異母弟に八の宮という人がいた。
その子供、大君・中の君と宇治にて養育していた。

八の宮のことを知った薫君は、親交を深めた。

宇治の出かけた薫君はそこで、自分の出生の秘密を知り、父の形見の手紙を受け取る。

47.椎本

匂の宮は、初瀬参りの帰りに、宇治に立ち寄り、中の君と歌を交わすようになる。
秋、薫君は、八の宮より姫君たちの後見を託される。
八の宮はその後亡くなってしまう。
薫の君は大君に恋心を告白する。

48.総角

薫の君は、大君に求愛するが断られる。
大君は薫の君に妹の中の君を薦めた。

薫の君は、匂の宮を中君と結ばせようとする。
結果として大君とうまくいくと考えたからだ

しかし、そのことがかえって大君の心労をかかえ、
大君は亡くなってしまうのであった。

49.早蕨

大君は亡くなり、中の君も悲しみは深かった。

中の君は、匂の宮の二条院に迎えられることが決まった。

50.宿木

夕霧は匂の宮と六の君との結婚を望み、匂の宮は応諾した。

中の君は不安で仕方がない。
そんな中の君に薫君は近づくが、懐妊のしるしに気がついてしまう

薫君は中の君に大君にそっくりの異母妹の浮舟という女性の話を聞く。

薫君は今上帝の二の宮と結婚する。
そしてある時、浮舟に遭遇してしまう。

51.東屋

浮舟に結婚の話が持ち上がったが、相手は財産目当てであって、
浮舟が実子でないことがわかると、相手をしなくなってしまった。

二条院で偶然匂の宮が浮舟を発見し強引に近づくが、浮舟は運良く逃げることができた

浮舟は薫君によって宇治で隠し住むようになった

52.浮舟

正月、匂の宮は浮舟が薫君によって宇治に囲われていることを知る。
匂の宮は強引に浮舟を我が物としてしまう。
二月にも匂の宮は浮舟を連れ出すなど、関係は秘密裏に続いていった

ところが、それを薫君の使者と匂の宮の使者が鉢合わせしてしまい、薫君が知るところとなった。

浮舟は入水しようと決意するのであった。

53.蜻蛉

浮舟は失踪する。

世間体のために浮舟の葬儀が行われる。

匂の宮はそおのため病に倒れ、薫君は悲嘆にくれる。

54.手習

横川の僧都の母たちが初瀬詣でをした帰り、
宇治の院の裏手で若い女性をみつける。
浮舟であった。

浮舟は身分を明かさずにいたが、美しさのあまり求婚するものが現れた

それを嫌った浮舟は出家することになる

出家した浮舟の話は人から人へ伝わり薫君にもつたえられた

55.夢浮橋

浮舟の元を訪ねようとした薫君であったが拒否される。
かわりに、浮舟の弟・小君に手紙を渡してもらうこととした

浮舟は拒み、薫君の手紙も受け取ることはしなかった。

薫君は何も情報を得られずがっかりするのであった。
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